金高真悟の奇天烈(キテレツ)大百科

日々徒然なるままに

株式会社ニコシスの新入社員が毎日のあれやこれやを語ります。

なんやかんやで触ってないけれど、マイコン動かすのは楽しい

ルネサスさんとご飯食べてた

こんばんは。
キテレツです。

久しぶりの外部ネタ!?(・∀・;)
ですね。

今年もあと2週間弱となりました。
早いものです。

ニコシスに来て半年がすぎ、年末になろうとしています。

今年のルネサス

について、キテレツは興味深深でした。
と申しますのも、キテレツはルネサスのCPUを使ったシステムで仕事させてもらってまして、ルネサスのCPUをアレコレ制御してご飯を頂いておりました。

すでに過去のものになっちゃった感があるH8シリーズです。

そのルネサスが大変な事になってアレコレあって・・・・

完全に国有化の道を辿っちゃいましたね。

ルネサスエレクトロニクス

が誕生した時、キテレツと先輩達は「物づくり日本の劇的な進出と復活」を期待していました。
なんせ、NECルネサステクノロジ(日立)が合併して誕生したわけですから。
2010年4月のことですね。

経営再建

を目指して頑張ってた道中、悲劇的な東日本大震災により向上が大打撃。
2012年の末頃には、政府が出資する機構から出資を得ることができて今年を迎えたのは記憶に新しいところです。

しかし・・・

3000人以上のリストラ

を実施。
これ・・・・寒気がしましたね。(・∀・;)
エンジニアを含めの3000人以上。

モバイル向け事業からの撤退

も実施です。
主力向上の閉鎖ですよ。Σ(Д゚;/)/…エエ!?
携帯電話から撤退ってのも寂しい限りです。

多くの人が職場を失います。
工場があって、人がいるから潤っていた東北地域にとっても打撃ですね。

CEOとして前オムロンの会長が就任

しました。(*´∀`)ノ

作田久男会長により、ルネサスは新たな航海へと旅立ち。
閉鎖する山形の工場をどうするのか??だけじゃなくて、滋賀の工場まで始末する方向とか・・・・(´д`ι)
過去のネット記事にも記載されていましたが

(・∀・;) 「資産圧縮!!」

って単語が前面に出ています。

とにかく、「人」「モノ」「カネ」のうち、人とモノを削減する方向に激進です。

ルネサスが国の持ち物になる

って図式を目指しているのは明白。

結果としてみごとにそのようになりましたね。
総額1500億円の出資の払い込み期限が今年の9月末。
これにより、ルネサスの発行株式の約70%を掌握です。
実質の国有化ですね。

ブロードコムが工場を買った

というニュースは若干の明るい話題です。
これで潰れることは無くなりました。(・∀・;)

これによりモバイル事業で東北が潤えば喜ぶ人も沢山です。

でもね・・・・早期退職って所

なんですよ。

「2013年9月30日を退職日とする早期退職優遇制度」では「ルネサスと国内連結子会社社員の40歳以上の総合職など」としているのですが・・・

(-∀-`; ) 「40歳以上で退職して次の職場って・・・まぁ・・自分から出て行く人って限られるだろうな」

って思いました。
結構衝撃的だった2012年時点での希望退職は7500人規模に追加で3000人・・・・

つまり、1万人以上の人が路頭に迷ったわけですね。
1万人です。

全ての人が次の土地を見つけられたとはいえない

ですよね。
急に大量のエンジニアがあふれたわけですからテンヤワンヤです。

激しい競争の中で、タダでさえ求人や需要の少ないマイコン系のエンジニアは・・・・寒気がします(-∀-`; )

実質国有化からルネサスは・・・

どうなるんでしょう?

あぁ、思うがままにつらつらとブログを書きましたが、キテレツな何を思ってこの文章を書きなぐったのか。
ハードウェアの世界も移り変わりが激しいとはいえ、ソフトウェアの世界ほどは悲惨な事は無かった現状がありました。
今でも現役で動作しているZ80はありますし、置き去りにされた感じのあるH8シリーズも現役で利用されています。

一度導入したハードウェアは、よっぽどの事が無い限り新しいものに簡単には交換されません。
実績の有る装置を好んで使ってくれるお客様がいて、人身御供のごとくチャレンジしてくれるお客様によって新たな実績が積まれていく世界です。

そんな中で一斉を風靡した日立のCPU。
キテレツは決して諸外国のCPUに劣っているとは思いません。
ソフト屋に使いやすく、制御しやすいハードウェアを実装した見事なCPUだったと思ってます。

ARMやATMELなどのCPUがもてはやされており、キテレツの大好きなArduinoもATMELです。

結局のところ、使いやすければ古かろうが新しかろうがどれでも良いって結論にはなるのですが、キテレツにとって日立のH8はNECの78系よりも使いやすく面白いCPUでした。

がんばってほしい

って思います。
本当に思います。

ルネサスは、顧客のニーズに応えまくってくれました。
顧客とはキテレツたちエンジニアです。

企業として儲けが無いのに物を作るのは趣味でしかないのですが、無理難題にチャレンジしながらエンジニアのニーズに応え続けて・・・こんな結果になっちゃったルネサスの精神を少しでも残して欲しい。

今後のマイコン

は、もっともっと簡単にユーザーフレンドリーになっていきますね。
ArduinoをはじめSAKURAなど、簡単に制御できるシリーズも増えてきました。

辞書のようなマイコンのマニュアルと悪戦苦闘しなくても、信号をピピっと出せるハードウェアが沢山存在します。
CPUの中身を理解しなくても、回路の勉強を頑張っていれば誰でも制御を楽しむことが出来る。

興味があれば、CPUの動きも学べる。

CPUをアセンブラで駆動させるようなスタイルではなく、どんなCPUなのか知らなくても同じ命令で結果を導き出せるハードウエアが増えてくることで、物づくりの選択肢が広がり、多くの電子アイテムが開発されるはずです。

そうなってももらわなければ困ります。
ハードウェアがらみのマイコンシステムは、長納期で高価ってイメージが払拭される日も近いと考えます。